英語・数学コース
カレッジ入学後、授業開始日の数日前にカレッジに行きプレースメントテストという英語と数学のテストを受けることになります。Pasadena City Collegeの入学条件としては、ホーム下部に記載のある「留学生の入学条件」のいずれかをクリアしていれば問題ないのですが、入学後に行われるプレースメントテストの結果によりどの英語クラス、どの数学クラスからカレッジの授業をスタートするのかが決まります。そして、そのスタート地点によってカレッジ学習にかかる総費用や卒業までの時間が大幅に変わってきます。
英語コース
英語のESLクラスはレベル1〜5、ENGLISHクラスは2つのレベルにわかれており、現在のレベルでC以上(70%以上)の成績を取ることよって次のレベルへ上がれます。一般的にESLクラスが留学生向けであり、ENGLISHの3桁数字のクラスが現地のカレッジレベルの語学力に満たない学生用クラスとなっています。全ての学生が最低でもENGLISH 1Aともう一つ上位に位置するクラスを卒業もしくは編入までに履修する必要があります。
カリフォルニア州立大学(CSU)にはESLのレベル4と5のみ編入の単位として認められることもありますが、カリフォルニア大学(UC)や多くの私立学校からは基本的にEnglish 1A以下の英語クラスは単位として認められないです。つまりお金も時間も予定以上に支払うことになります。
<スタートレベルの振り分けと変更>
私の知る限りでは、留学生の入学条件のminimum score(ホームに掲載)ギリギリの人であればほぼ間違いなくレベル1か2からのスタート。英語をそこそこ勉強してきたという学生でもレベル3。英語をかなり事前に勉強し、日常のやりとり、文法や単語はほとんど問題ないという学生でレベル4か5からのスタート。ESLなしでスタートしている人は英語で教育を受けてきた人の中でも優秀な学生のみ、というのが多くの生徒を見ていて正解に近い感覚のように思います。実際に高校の間にTOEFL IBTを100点、最低でも80点以上は得点している留学生はEnglish 1Aから始めています。ネイティブでもEnglish 1Aから始められない学生はいてます。英語コースのみですが、PCCにいるカウンセラーに自分のスタートレベルを変更したい旨を伝え、説得できれば変更してもらうことが可能です。スタートレベルを一つ変えてもらうだけで、難易度はそれほど変わらないのに費用や時間はかなり異なってきます。
<ESLの成績評価方法を変える>
ESLクラスの大変なところは、ESLクラス自体がカレッジや4年制大学への編入としての単位にならないのにもかかわらず、成績A(90%以上)を取るのが難しかったりもします。どの教授の授業でもクラス平均がBとCの間というのはよく耳にします。結果、GPA(最大で4.0)が下がり、ESLを卒業するころには編入はできるけども難関大学への編入は難しくなっている留学生も多くいてます。PCCのレジストレーションオフィスにて各学期の総クラス時間に対して28%以内しかクラスの授業が進んでいない場合であれば、通常のグレード(ABCD...F)評価からPass/No Pass評価に変えてもらうことができます。その結果、例え一つのESLクラスでCを取ってもAを取っても評価はPassとなり、GPAが下がることなく(上がることもなく)次のレベルに進むことができます。あまりPass/No Passを多用すると編入に影響するおそれがあるので、変えるとしてもESLレベル4と5だけをオススメします。ちなみに各学期でPass/No Passに変えられるのは1クラスだけで、専攻のクラスを変えた場合は編入用の単位として認められなかったりするので、そもそも単位にならないESLクラスのみにしておいたほうが無難に思います。
<自分で他のクラスを決める(初学期のみ)>
入学した初学期のクラスは、PCC側の指導によりクラスを決められていきます。そのままガイダンスに従っているだけだと、上にある表以外の英語のクラス(スピーキング、リーディングなど)の卒業・編入の単位にならないクラスで合計12unitsのスケジュールを組むように勧められます。こちらも授業開始から数週間以内であれば、上記の必修ESLクラス以外はPCCのカウンセラーに変更してもらうことができます。しかし、新しいクラスを自分であらかじめ選択し、追加をしておく必要があります。
やり方は入学したての学生には難しいかもしれませんが、一学期を無駄にするかしないかと一番大きく留学期間や費用に影響してくるので、英語でなんとか授業を受けてもやっていけるという方は、一般教養の比較的簡単そうなクラスへの変更をオススメします。後々ここを変えてたか変えてなかったかが重要なポイントとなります。
数学コース
数学は自分の専攻や目的によって履修する必要のあるクラスが異なってきます。多くの学生はOPTION1か2に沿って数学のクラスをこなしていきます。一般的に文学系の専攻であればOPTION1、理系であればOPTION2の最後まで数学のクラスを取る必要があります。日本では文系扱いのビジネス、経済、ナースなどの専攻でもMath5Bまでは必要になります。これは卒業、編入どちらの生徒も必要になります。
数学のクラスは基本的に日本の高校レベルの数学が出来る、センターでそこそこの点数が取れるレベルに達していれば、OPTION1では最後のセクション、OPTION2では5A(微分積分)から始められると思います。(科目名の後ろについている数字が1〜99のクラスは編入の単位になります) おそらく問題になるのは数学が苦手だった人。多くの学生時代に数学が比較的不得意だったという方は、Math 125かMath131の代数計算からスタートし、1〜2クラスはカレッジや編入の単位にもならないクラスを履修していたりします。そしてもともと数学が苦手だったのでそのクラスでいい成績を修めるのが難しかったりします。 |
パサデナシティカレッジは春学期(1〜5)、夏学期(前半5〜6、後半6〜7)、秋学期(9〜12)というセメスター制を採用しています。英語コースと同様ですが、1学期でも単位にもならないクラスを取るということは金銭面でも成績でもかなり不利になります。成績は努力次第ではなんとかなるかもしれませんが、金銭面では確実に1クラス$900~1200くらいは無駄にしている計算になります。他教科と同時に英語や数学のクラスを履修していくことはできますが、単位にならないクラスは思っている以上に卒業を遅らせます。
やはり英語と数学に関してどれだけ高いレベルまで留学前に準備をし、カレッジ留学をスタートできるかが留学成功への重要な鍵になるのは間違いありません。
<スタートレベルの変更>
プレースメントテストを再度受けることによって、数学のスタートレベルを変更することが可能です。(数学に関して、カウンセラーには変更する権利がありません)再挑戦したテストの結果が良ければ、より上のクラスからのスタートで数学のクラスを開始できます。ただし、入学後のプレースメントテストから再挑戦するまでに最低でも3ヶ月の期間を空けなければなりません。よって、再挑戦したい場合は初めの学期に数学のクラスを受講してはいけません。一度でも数学のクラスを受講してしまうと二度とプレースメントテストは受けれませんのでご注意ください。